昭和の面影を濃厚にとどめる温泉街、大賀郷。

相次ぐ神隠し事件を解決するため にやってきたいぶき、なずな、みなせは

行方不明になっていた郷の人全てを救い出 し、ホッと一息付いていた。

そんなときに、行方不明になっていた一人、郷の娘である甲斐谷美鈴から相談事 を持ちかけられる。

曰く、郷の周辺に首のない馬の妖怪が現れ、

昼夜問わずいなな きを上げながら走っていくため住民が皆脅えているとのこと。

その話を聞いたいぶきは 一つの疑問を口にする。

「……首がない馬が、どうやって、いななけるんやろ」

もっともな疑問を鮮やかにスルーし、なずな、みなせは事件の調査に乗り出す。

しか し、そんな彼女達の目の前に現れた馬は、美鈴を攫って行ってしまう。

なぜ馬は美 鈴を攫うのか? そしていぶき達は美鈴を救い出すことが出来るのか…?

月夜

昭和の面影を濃厚にとどめる温泉街、大賀郷。

相次ぐ神隠し事件を解決するために三人の神職者が派遣される。

彼等の名はいぶき、なずな、みなせ。

そんな大賀郷に新たな脅威が迫りつつあった。

「我の名は万蟲姫(まむしひめ)。この地を制しにはるばるやって来た!」

いぶき達のいる神社に竜巻のように襲来したのは、まだ幼い姿をした少女だった。

しかしながらその身から発せられる異様な気に当てられ、

なずなは反射的に槍を繰り出してしまう。

なずな「う、動かない……!」

その穂先は少女の指に摘まれただけで微動だにできなかった。

それもそのはず、彼女は数百年の齢を経た大百足の化身、大妖怪だったのだ。

いきなりの宣戦布告に、いぶき達はどう立ち向かうのか。

そして、万蟲姫の真の目的とは…?

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